初めてうさぎを飼う前に

うさぎの年齢と平均寿命

うさぎの平均寿命は何歳なのでしょうか。また、うさぎが成長するうえで、何歳まで子どもで何歳から大人なのでしょうか。

うさぎの成長を4つの時期(幼年期・成長期・青年期・壮年/老年期)に分けて説明します。うさぎの平均寿命を知ったうえで、長期的な見通しをもち、最後まで責任をもって飼うようにしましょう。

うさぎの平均寿命

うさぎの平均寿命は6~7歳前後です。

犬猫に比べるとやや短いですが、中には10歳を超える長寿うさぎもいます。世界ギネスレコードによると、最高齢記録は18歳10か月。人間でいうとおよそ122歳という驚きの記録もあります。一方で、デリケートな子うさぎの時期に原因不明の突然死をしてしまったという話もしばしば聞きます。

短命の子もいれば長寿の子も…、個体差は大きいです。

うさぎの成長

うさぎの一生のうち、うさぎの子ども時代はいつまでか、高齢うさぎになるのはいつからなのでしょうか。うさぎの一生は、幼年期・成長期・青年期・壮年/老年期の4つの時期に分けることができます。

①幼年期(誕生~離乳まで)

誕生してから離乳までの時期は、幼年期です。

うさぎは生後7~10日で耳穴が開き、目が開きます。18日頃、巣から出てくる姿が見られるようになります。うさぎの離乳は生まれてから6~8週目くらいです。人間と同じく、うさぎは授乳を通して栄養源や病原菌に対する抗体をもらいます。この頃から好奇心が出てきて、兄弟げんかを始めたりもします。

生まれたての赤ちゃんは体力がないので、環境の変化に弱く突然死してしまう可能性も。腸内細菌が出来上がっていないことで重篤な下痢にもなりやすいです。子うさぎをおむかえしたい場合は、幼年期を終えてしばらくしてから(生後2か月以降)がうさぎにとって負担が少なくなります。

②成長期(離乳~1歳)

ペットショップにいる子うさぎは、ほとんどがこの成長期にあたります。離乳を終えてからの生後2~3か月頃はちんまりとしたサイズ感やしぐさがとっても可愛らしい時期です。

そこからのうさぎの成長は早く、生後6か月くらいまでの間に体はどんどん大きくなり、あっという間に大人サイズになっていきます。この時期は栄養価の高い食べ物を与えて、成長を促します。体の成長に合わせて、自己主張も強くなっていきます。

うさぎは生後3~5か月で思春期を迎えます。生後6か月くらいには性成熟し、赤ちゃんを産むこともできるようになります(妊娠適齢期は3歳くらいまで)。1歳になると、もうすっかり大人です。雄は全盛期で、スプレー行動などの問題行動も増える時期となります。

②青年期(1歳~5歳)

子うさぎの時期・思春期を終えると、青年期に入ります。

デリケートで不安定な時期を終え、落ち着いて生活できる子も多くなってきます。体の大きさもこれ以上は大きくなりません。成長時は栄養たっぷりの食事を与えてOKですが、今後は肥満防止のため、栄養価の高すぎない食べ物に移行していきましょう。

元気いっぱいの若者なので、お部屋でお散歩したりおもちゃで遊んだり、飼い主と一緒にたくさん遊べる時期です。

③壮年・老年期(5歳~)

だいたい5~7歳が壮年(中年)期、7歳~が老年期というのが目安です。人間でいうと、おじさんおばさんからお爺さんお婆さんになっていく時期。

この頃になると、だんだん体力や抵抗力が落ちてきます。人間と同じく、これまで活発に遊んでいた時間が短くなってきたり、病気になりやすくなったりします。シニア用の食事を与えたり、過ごしやすいケージ環境を整えたりしてお世話をすることが大事です。

まとめ

ざっくりとうさぎと人間の年齢を比べると以下のようになります。

うさぎ 人間
6~8週 1歳
1ヶ月 2歳
2ヶ月 5歳
3ヶ月 7歳
4ヶ月 10代前半
6ヶ月 10代後半
1歳 20歳
3歳 30歳
4歳 40歳
5~7歳 50~60歳
8~9歳 70歳
11歳 80歳
13歳 90歳
15歳 100歳

 

うさぎの年齢と平均寿命まとめ
  • うさぎの平均寿命は6~7年前後
  • 子うさぎを飼う目安は生後2か月くらいから
  • 生後6か月くらいまでで体が大きくなる
  • 5歳くらいから壮年・老年期へ

子うさぎ・大人うさぎ・高齢うさぎ、どの時期にもそれぞれの可愛さがあり魅力があります。うさぎのそれぞれの成長時期に合わせて、適切な飼育をすることが大事です。

生き物を飼うということは、いつかお別れの日がやってくるということも頭に置きつつ、最後まで責任をもってお世話したいですね。