ブラッシングは、大事なうさぎのお世話の1つです。
毛がよく生えかわるうさぎにとって、病気予防の観点からもブラッシングはとても大切です。ブラシの種類を上手く使い分けることでうまくいくようになります。ブラッシングの頻度や方法についてご紹介します。
ブラッシングの必要性と頻度
うさぎを飼う際、ブラッシングのお世話はとても大事です。見た目の毛艶のよさを出すことや、うさぎとのスキンシップになることに加えて、ブラッシングには大事な意味があります。
それは、病気の予防です。
うさぎは毛がよく抜ける生き物です。自分で毛づくろいをする際、抜け毛が多いと、誤って食べてしまいます。毛玉がお腹に溜まってしまうと、消化器官がうまく働かなくなる「毛球症」という病気になってしまうことがあるのです。毛球症は深刻な場合、命に関わることもあります。ブラッシングをすることでできる限り予防することが大事です。
ブラッシングの頻度は、短毛種の場合、週1回が目安です。長毛種は毛が絡まりやすいため、毎日のブラッシングが理想です。
ブラシの種類
うさぎのブラッシングに使うブラシには、様々な種類があります。うさぎの種類や用途によって使い分ける必要があります。うさぎのブラッシングに使うブラシの種類をご紹介します。
ラバーブラシ
ラバーブラシは、シリコンゴム製のブラシです。
肌に直接当たってもうさぎの皮膚を傷つけることなく使用できるので、短毛種の抜け毛を取りたいときに最適です。皮膚や毛についた汚れやホコリも一緒に取ることができるので、皮膚病の予防にもおすすめです。
スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、毛先が金属でできているブラシです。
短毛種の浮いた毛を取り除いたり、長毛種の毛をしっかりとったりするのにおすすめです。ただし、肌に強く当てすぎると傷つけてしまうので、使う際には優しく当てて使うよう注意が必要です。
豚毛ブラシ
毛艶を出すために使う仕上げブラシです。
抜け毛を取ったあと、豚毛ブラシで優しく梳かすときれいなツヤが出ます。さらさらフカフカの毛並みにしたいなら、試してみるとよいかもしれません。
両目ぐし
絡んだ毛をほぐすために使えるブラシです。
主に長毛種のブラッシングに使用します。スリッカーブラシを使う前に、両目ぐしを使って絡み合った毛を解きほぐすのに便利です。
ブラッシングのやり方
ブラッシングのやり方は、短毛種・長毛種によって異なります。それぞれのやり方をご紹介します。
短毛種のブラッシング
- グルーミングスプレーをもみ込む
- ラバーブラシで抜け毛を取る
- スリッカーブラシで浮いた毛を取る
- 豚毛ブラシで毛艶を出す
長毛種に比べると、短毛種のブラッシングは簡単です。
うまく毛が取れるようであれば、ブラシはラバーブラシかスリッカーブラシのどちらか1つでも大丈夫です。グルーミングスプレーとは、うさぎの体毛や皮膚のトラブルを引き起こす悪玉菌の増殖を抑えることのできるスプレーです。うさぎが食べても害がないように作られているので、安心です。
背中と首回り、お尻などを中心にブラッシングしていきましょう。お腹はほとんど毛がないので、グルーミングスプレーを手に付けてもみこむだけでOKです。
長毛種のブラッシング
- 静電気防止スプレーをする
- 両目ぐしで絡んだ毛を梳きほぐす
- グルーミングスプレーをもみ込む
- スリッカーブラシで抜け毛を取る
- 豚毛ブラシで毛艶を出す
長毛種は静電気が発生して毛が絡まりやすいので、ブラッシングの難易度は高くなります。
ブラッシングの行程は短毛種と似ていますが、長毛種のブラッシングで大事なのは、最初に静電気防止スプレーを使用し、両目ぐしで毛をときほぐすことです。長毛種の細くて長い毛は絡まり合うとやがて大きな毛玉になってしまうので、こまめに梳かすことが大事です。
長毛種の中でも、特に毛が多いアンゴラ種には、ブロワーという小型送風機を使ってブラッシングすることもあります。抜け毛やフケなどの汚れを吹き飛ばし、絡まった毛をほぐす効果があります。しっぽの先から背中へ、ゆっくりと使用します。
まとめ
ブラッシングのお世話は、うさぎが慣れてくれれば楽しいコミュニケーションの時間になります。
ブラッシングが大嫌いでなかなかさせてくれない…という場合も、少しずつ慣れていけるように習慣化することが大事です。ケージの中へ逃げてしまう場合は、いつもと違う部屋に連れて行って行うとおとなしくできることもあります。
病気の予防のためにも、こまめにブラッシングを心がけましょう。