うさぎのお世話の一つに、爪切りがあります。
2ヶ月に1回程度、うさぎは爪切りをしなくてはなりません。爪切りの難易度は、うさぎの性格や飼い主の慣れによって様々です。
ここでは、うさぎの爪を切る方法と、必要な道具をご紹介します。
うさぎの爪切りはなぜ必要?
うさぎの爪切りはなぜ必要なのでしょうか。
野生のうさぎは、野を走り回ることで自然に爪が削れていくため、爪切りの必要はありません。しかし、室内で飼われているペットうさぎは、自然に爪が削れることがないため、どんどん爪が伸びていきます。
爪が伸びすぎると、すのこに引っかけてケガをしたり、ジャンプなどの衝撃で爪が折れたりしてしまうことがあり危険です。室内で飼ううさぎは、2ヶ月に1度くらいの頻度で爪切りをする必要があります。
爪切りに必要な道具
爪切りには、うさぎ用の爪切りが必要です。
うさぎ用の爪切りは、はさみの刃の先が丸い穴のようになっていて、うさぎの爪を挟んでバチっと切ることができます。爪は意外と硬いので、専用の爪切りが便利です。
うさぎの爪は、切りすぎると出血してしまいます。もしものときに備えて、止血剤も用意しておくと安心です。
爪切りのやり方
爪切りをする際、まず最初に気を付けたいポイントがあります。
- うさぎのなわばり外へ連れて行く
- 活発になる時間帯(夕方~明け方)は避ける
爪切りが大好き!といううさぎは、ほとんどいません。だいたいのうさぎは、いざ爪切りを始めようとすると大暴れ。そもそも逃げて捕まえられない…なんてことも多いです。
そのため、まず逃げ場となる自分のなわばりから離れた場所へ移動させます。近くに逃げ場があると、捕まえようとしても猛ダッシュでケージ内に入って隠れてしまいます。
また、普段うさぎが眠っている時間帯(午後がおすすめ)を狙って爪切りをすると、おとなしくしてくれることが多いです。活発になる時間帯(夕方~明け方)にかけてはできるだけ避けた方が無難です。
それでも暴れるうさぎの場合は、バスタオルなどで目隠しするとおとなしくなることもあります。暴れていても切る爪の位置がブレないよう、洗濯ネットの穴にうさぎの爪を通して固定し、切るという方法もあります。
うさぎの爪は、ピンクの血管が通っています。

爪切りは、このピンク(血管)から 2~3mmの先っぽを切りましょう。爪の色の違いが見えにくいときは、スマホのライトや懐中電灯で照らすと見やすいです。
1人で爪を切る方法
1人でうさぎの爪切りをする際は、体の固定と爪切りを両方一人でしなければなりません。

膝の上にうさぎを抱っこし、両膝ではさんで仰向けに固定します。おとなしいうさぎであれば、膝と膝の間で仰向けになり、ぴたりと止まってくれます。しっかりと固定できたら、うさぎの足先をつまんで、フサフサに生えている毛を分けて、爪を一本ずつ順番に切っていきましょう。
前足後ろ足と全て切り終わったら、たくさん褒めてあげてください。好きなおやつなど、ごほうびをあげてもOK。
2人で爪を切る方法
2人で爪切りをする際は、うさぎの抱っこ固定要員と、切る要員に分かれます。

1人がうさぎを固定して落ち着かせ、横からもう1人が爪切りで切っていきます。仰向けにしてもおとなしくならないうさぎの場合は、いつもの姿勢のまま落ち着かせ、足を一本ずつ持って切っていくとよいです。

後ろ足が切りにくいのですが、うさぎの体の下から手をつっこんでゆっくり外側に足を出させて切ります。
固定している人は、あまり無理に力を入れすぎず、自然に抑えてあげた方がうさぎは落ち着きます。抑える手が強張っていると、うさぎに緊張感が伝わってより警戒されてしまうので、頭をなでなでするなど、うさぎがリラックスできることをしながら、固定するのがおすすめです。
爪切りができない!そんなときは…
最初は、爪切りがうまくできなくて苦労することも多いです。
切ろうとしたらうさぎが暴れてうまくできず、ケガをさせてしまいそうで怖くなり、飼い主の緊張が伝わってさらにうまくいかないという悪循環に陥ることも。
1度に全部切るのが難しいときは、1日1~2本から少しずつやっていってもOKです。
自分で爪切りをするのは難しいという場合は、動物病院に連れて行って爪切りをしてもらうという手もあります。だいたい500円くらいで切ってもらえるところが多いので、健康診断がてら連れて行ってあげてもいいと思います。
爪切りをしている間、うさぎはずっと緊張しています。人間も、慣れないうちはとても緊張します。万が一切りすぎて血が出てしまったら、慌てずすぐに止血して様子を見ましょう。血がすぐ止まるようであれば大事には至りません。出血が続くようであれば、動物病院へつれていってあげてくださいね。
無事爪切りを終えることができたら、大好きなごほうびおやつをあげてたくさん褒めてあげましょう。うさぎが爪切りを嫌いにならないように、できるだけ落ち着いた雰囲気でやってみてくださいね。