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ペレットは、1日にあげる回数や量を守って与えることが大切です。
うさぎの成長過程によって、どれくらいの量が適切か、よく知った上で与える量をコントロールするようにしましょう。うさぎの年齢や種類ごとのおすすめペレットもご紹介します。
ペレットの種類と特徴
まず忘れてはいけないことは、うさぎに与える主食は、基本的に牧草だということです。牧草を主食として与えつつ、ペレットは栄養補助としての目的で与えましょう。
栄養価
ペレットの栄養価は様々なものがありますが、主原料がアルファルファかチモシーかによって、大きく2つに分かれます。
成長期のうさぎには高カロリーのもの、大人うさぎには繊維質が豊富で、低カロリー・低カルシウムのものがおすすめです。
硬さの違い(ハード・ソフトタイプ)
ペレットは硬いものから柔らかいものまで、いろいろな硬さのものが販売されています。
ハードタイプのペレットは、うさぎの歯の伸びすぎを防ぐ効果があり、歯の健康を保つことに役立ちます。しかしハードタイプのペレットは、シニアうさぎの歯根を傷める場合もあるので、年齢に応じてソフトタイプに移行してもよいでしょう。ハードタイプにソフトタイプを混ぜて食べさせつつ、量を調節すると移行しやすいです。
ペレットの与える量と回数
ペレットは、うさぎの体重の1.5~3%くらいが適量です。2㎏のうさぎであれば、300g~600gくらいの量を1日1回~2回くらい与えましょう。
ペレットの量は少なくても、その分牧草を食べれば特に問題ありません。逆に、ペレットばかり食べて牧草を食べないのは健康に問題が起きる場合があるので、ペレットの与えすぎには注意しましょう。ペレットを与えすぎて肥満になってしまった場合は、ダイエット用のペレットに替えてみるのもおすすめです。
うさぎの成長・種類に合わせた与え方
ペレットの与え方は、うさぎの年齢によって違います。また、短毛種と長毛種でもおすすめのペレットは異なります。それぞれご紹介します。
成長期(生後6ヶ月まで)
生後6ヶ月までのうさぎは成長期。この時期は、牧草もペレットもしっかり食べさせることが大切です。うさぎが食べたいだけ食べさせてあげてOK。
ペレットの種類も、栄養価の高いアルファルファが主原料のものがおすすめです。『グロース』というペレットは、うさぎの成長期に合わせて作られています。
大人うさぎ
生後6ヶ月以降は、徐々に大人うさぎ用のペレットに移行していきましょう。
アルファルファ主原料のものにチモシー主原料のものを混ぜて、チモシー主原料の割合をだんだん増やしていくとよいです。ペレットは、『グロース』から『メンテナンス』に切り替えていくとスムーズです。
シニアうさぎ(5歳以降)
5歳を超えたシニアうさぎには、低たんぱく・低カルシウムなチモシー主原料のものが望ましいです。特に高カルシウムのものは、尿結石のリスクが上がるので、できるだけ控えた方がよいでしょう。
ペレットの硬さはできるだけ歯根に優しいものを選びます。理想はソフトとハードの間くらい。あまり柔らかすぎるものばかりを食べさせるのも、歯の健康にはよくありません。
『シニア』ペレットは、栄養素・硬さともにシニアに向けて作られているのでおすすめです。ただし、5歳になったからといってこれまで食べていたペレットをいきなりシニア用のものに替えてしまうのではなく、これまでのものにミックスしながら様子を見ていきましょう。いきなり替えてしまうと、急に栄養が取れなくなってやせ細ってしまう心配があります。
短毛種と長毛種
長毛種と短毛種でも、理想的なペレットの種類は異なります。
大人うさぎであれば繊維質が多く、低カルシウムなものが理想的なのはどちらも同じですが、特に長毛種の場合は、毛を排泄する効果が高いパパイヤ酵素を配合したものがおすすめです。長毛種はよく毛が抜けるので、毛づくろいによって体内に毛が入ってしまうことも多いです。毛が体内に溜まってしまうと、毛球症という病気を引き起こすこともあります。
できるだけ糞と一緒に排泄できるようパパイヤ酵素の含まれたペレットを選ぶことで、うさぎの健康を保つことができます。
まとめ
うさぎのペレット・ラビットフードについてまとめます。
- ペレットは体重の1.5~3%の量を1日1~2回程度与える
- 成長期うさぎにはアルファルファ主原料、大人うさぎにはできるだけチモシー主原料のものを
- ペレットの種類を変更するときは、いきなり替えずに徐々に混ぜる
- 長毛種にはパパイヤ酵素入りのペレットがおすすめ
うさぎのペレットは様々な種類のものがあります。うさぎの体重や年齢、種類に合わせて、適切なものを選んで与えるようにしていきましょう。