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うさぎを連れてお外へ散歩に行く「うさんぽ」は、賛否両論です。
もし出かけるのであれば、準備と対策は万全に行い、危険をなるべくなくした上でおでかけしましょう。必要な持ち物や気を付けることについてご紹介します。
うさぎに外の散歩は必要?
室内で飼育する場合、犬のように毎日外へお散歩に行く必要はありません。体の小さいうさぎにとっては、お部屋の中で『へやんぽ』をするだけでも適度な運動、ストレス発散になります。
室内で飼育するうさぎにとって、外へ出かけることは危険がいっぱいです。
①他の動物に襲われる危険
自然界でのうさぎは、被捕食動物です。外で犬や猫、カラスなどの生き物に出会ったとき、襲われる危険性があります。おとなしい飼い犬でも、突然野生の血が騒いでしまうことがないとは言い切れません。
また、実際に襲われることはなくても、外で出会ってしまったとき、うさぎがパニックになって逃げてしまう可能性もあります。ハーネスを付けていても外れてしまったり、手から離れることもあり得るので、十分注意が必要です。
②有害物を食べてしまう危険
うさぎは何でも齧る習性があります。
外で成長する中で食べられるものを覚えていく野生のうさぎとは違い、室内うさぎには、何でも口に入れてしまう子もいます。落ちているタバコやゴミ、有害な植物などを食べてしまうこともあり、とても危険です。
③寄生虫の危険
外にいる寄生虫、ノミやダニの危険もあります。
ノミやダニの被害にあうと、しきりに体をかゆがり、毛が抜けて赤くただれるなどの症状が出ます。もしノミやダニの被害にあったら、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
④暑さ寒さによる体調不良
外は、気温の管理がされている室内と違い、日差し、強い風、雨など、天候によって気温の変化が激しくなります。
うさぎは暑さ、寒さが苦手な生き物。普段生活しているお部屋と異なる気温のところへ急に行くと、体調を崩してしまう危険もあります。
これらの危険を知ったうえで、どうしても外へ連れ出したいという場合は、十分注意してうさんぽを行うようにしましょう。
うさんぽのやり方
どうしてもうさんぽに行きたい場合、連れ出してもよいのは、生後5~6ヶ月以降のうさぎです。子うさぎや老年期のうさぎは免疫力が低いので、外へ連れ出してはいけません。
場所と時間
場所は、緑の多い静かな公園など。できるだけ人が少ないところを選ぶようにしましょう。
気温が18~24℃くらいの晴れの日を選びます(雨の心配がなければ曇りの日もOK)。
時間帯は早朝か夕方がおすすめです。昼間は多くのうさぎにとって眠っている時間帯なので、ストレスの原因になることもあります。うさぎの活動時間に合わせて連れ出しましょう。
準備する持ち物
うさんぽへ行く際には、以下の持ち物を準備しましょう。
- うさぎのキャリーケース
- 給水ボトル
- ペレット・牧草
- ハーネス・リード
- 虫よけスプレー(ペット用)
- お手入れブラシ
- ゴミ袋
- 日傘
ペット用の虫よけスプレーは、ノミやダニからうさぎを守る効果があります。
お手入れブラシは、帰り際に汚れを落とす際に便利です。日差しが暑い日には、日陰を確保するため日傘があると安心です。
うさんぽの順序
まず、おうちでうさぎにハーネスを付ける練習をしておきましょう。慣れないうちに外でハーネスを付けるのは、急に暴れて逃げてしまう可能性がありとても危険です。
ハーネスには、ヒモのものとベストのように着せるタイプがあります。ベストタイプの方が安定感があっておすすめです。ハーネスに慣れたら、実際にリードを付けて室内で遊ぶ練習をしておきましょう。
実際に外へ出るときは、ハーネスを付けてから出発。必ずキャリーケースにうさぎを入れて、うさんぽをさせる場所まで移動します。うさんぽの場所へ着いたら、リードをつけたまま遊ばせてあげましょう。たとえ他に人がいないところでも、絶対にリードを離してはいけません。うさぎが本気でダッシュをすれば、人はまず追い付けず見失ってしまいます。
ある程度遊んだら、水分補給、フードや牧草で栄養補給をします。
帰る前に汚れをブラシで軽く落とし、キャリーケースに入れて帰宅しましょう。
うさんぽは無理にしなくてOK
どんなに対策をしても、外には危険がたくさんあることは忘れてはいけません。
うさぎの中には、外へ出ることを怖がる子もいます。パニックになって急に走り出したり、固まってその場で震える子もいるので、無理をさせないことが大事です。
生まれてから一度も外へ出なくても、おうちで『へやんぽ』をすれば、安全に快適に過ごせます。私もうさぎを長年飼っていますが、うさんぽは一度もしたことがないです。
うさんぽは必ずしも必要なことではありません。リスクを負ってまで外に連れ出す必要があるかというと、個人的にはおすすめできません。お外へ出かけるよりも、室内での『へやんぽ』を充実させてあげる方がうさぎにとっては安全です。

どうしても外へ連れ出したいときは、リスクを知ったうえで、よくよく考えて行うようにしてくださいね。