うさぎの飼育環境

うさぎの飼育部屋の安全チェックポイント*へやんぽ前に確認!

うさぎを飼う際には、うさぎが行動する部屋全体の安全をチェックする必要があります。

ケージにいる間は安全でも、お部屋でへやんぽをする際には危険がいっぱい。部屋にある家具や物は、人間にとって何ともないものでも、うさぎにとっては命に関わるものもたくさんあります。誤飲やケガを防止するために、チェックしておきたい7つのポイントをご紹介します。

誤飲・誤食の危険はないか

うさぎの事故でとても多いのが誤飲・誤食。なんでも齧ってしまう習性のあるうさぎにとっては、興味をもったものはとりあえず齧る対象。齧るだけならまだしも、食べてしまうこともあるので、大変危険です。

①紙・布類は落ちていないか

ティッシュ、本、雑誌など紙製のものや、衣類・毛布など布製のものを放置していると、うさぎは齧って食べてしまうことがあります。

これらは少量であれば糞になって出てくることも多いですが、量が多いとおなかで固まってしまい、病気の原因になります。うさぎの届くところに置いておくのはNGです。

②ゴム・プラスチック製のものはないか

ゴム製のもの(髪ゴム・輪ゴムなど)やプラスチックの容器、シートなども食べてしまうと、おなかに詰まりやすいので注意が必要です。

プラスチック製のトンネルなどで遊ばせるときには、できるだけ齧ることのできない強度のものにするか、牧草製のものにするなど工夫が必要です。

③タバコ・洗剤・殺虫剤が届くところにないか

タバコ・洗剤・殺虫剤は、万が一うさぎが誤飲してしまった場合、少量でも中毒を起こすことがあり大変危険です。必ずうさぎの行動範囲に置いていないか確認しましょう。

食べてしまった形跡がある場合は、すぐに動物病院で相談するようにしましょう。

④観葉植物が届くところにないか

意外に盲点なのが観葉植物。

観葉植物は毒性が強く、うさぎが食べてしまうと中毒を起こすことがあります。見た目は葉っぱなので、うさぎは野菜と間違えてうっかり食べてしまうことがあります。

お部屋に置くのであれば、必ず背伸びしても届かない位置に置きましょう。葉っぱが落ちていないかも確認が必要です。

ケガや感電の危険はないか

誤飲誤食とともに、うさぎの事故で多いのがケガ。おうちの家具や家電の置き場所を見直し、危険がないかチェックしておきましょう。

⑤背の高い家具・家具の隙間に危険がないか

背の高い家具があると、うさぎがそこへ登ってしまう可能性があります。跳んで登れそうな足がかりがないかどうかチェックしましょう。うさぎの骨は細く繊細なので、もし家具の高いところから落下してしまったら、骨折してしまうことがあります。

また、家具と家具の間に狭い隙間がないかもチェックしましょう。うさぎは隙間に入るのが大好き。狭い隙間でもずんずんと進んで行ってしまい、出られなくなる危険があります。見えないところでの誤飲・誤食も心配なので、家具裏には入れないように工夫しましょう。

⑥コードを齧られる心配はないか

うさぎを飼う人は、避けて通れないコード問題。

うさぎはなぜかコード類を齧るのが大好きです。スマホの充電ケーブルは大好物。齧って切られてしまうのももちろん困りますが、一番の心配は感電の危険があるということ。

配線はできるだけうさぎが通れない家具の裏側に隠したり、うさぎの届かない位置に移動したりましょう。どうしても隠せない配線に関しては、コルゲートチューブという電線保護材で保護するとよいです。

手作りで何とかしたい場合は、ペットボトルをカットして配線の上から被せるという手もあります。その場合は、ペットボトル自体を齧られないようにする工夫も必要です。

⑦部屋の床材は安全か

うさぎが動き回るお部屋の床材が安全かどうかもチェックする必要があります。

うさぎの足は肉球がなく足裏が毛で覆われているため、フローリングの床でよく滑ります。元気のいいうさぎは、へやんぽをすると猛ダッシュすることもあるので、思い切り滑って足を傷めることがあります。また、毛の長い絨毯を敷いている場合は、爪にひっかかってしまうことがあり危険です。

うさぎが移動する場所には、うさぎの足に負担にならないマットを敷くなどして対策しましょう。

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家を守る工夫もしよう

うさぎの身の安全を確保できる環境が準備できたら、家を守る工夫もしておくことをおすすめします。何度も言うように、うさぎは何でも齧る生き物。落ちているもの以外にも、家の柱や家具も齧ってしまいます。

うさぎを放す場所にどうしても齧ってしまうものがある場合は、L字金具を両面テープでつけて柱の角を補強したり、金網の柵やカバーをつけたりして、うさぎが齧れないように工夫しましょう。

まとめ

うさぎにとって、人間のお部屋は危険がいっぱいです。

誤飲誤食、ケガや感電の事故をなくすために、しっかりと安全対策をするようにしましょう。うさぎをケージから出す際には、必ずチェックしてから出すように習慣づけるといいですね。

部屋の安全チェックポイント
  • 紙類・布類を放置していないか
  • ゴム・プラスチックの物が落ちてないか、遊び道具は安全か
  • タバコ・洗剤・殺虫剤は届くところにないか
  • 観葉植物が届くところにないか
  • 高い家具・家具の隙間がないか
  • 電気コードが出ていないか
  • 床はうさぎの足に負担がないか