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うさぎを初めておむかえするときは、うさぎが環境に慣れるための配慮が欠かせません。
うさぎと早く仲良くなりたい、抱っこしたい、触りたい…!そんなわくわくする気持ちは、少しの間ぐっと堪えて、むやみにストレスを与えないように注意する必要があります。
おむかえしてからまずは最初の1週間、どのようなことに気を付けるとよいかまとめます。
初めておむかえするときの注意点
うさぎはデリケートな生き物。新たな環境への引越しは、かなりのストレスがかかります。環境の変化によるストレスで体調を崩してしまうことも少なくありません。そのため、おむかえして最初の1週間は、特に気を付けて様子を見ておく必要があります。
うさぎになるべくストレスを与えないために、うさぎをおむかえした初日、具体的にできることは以下の3点あります。
①必要グッズはあらかじめ準備しておく
うさぎを家に連れて帰る前に、うさぎが暮らす場所を準備しておきましょう。おうちに連れて帰ったらすぐに、うさぎはケージに入れてあげます。いきなり抱っこしたりなでなでしたり、部屋に放したりするのはNG。まずは自分のテリトリーを教えてあげることが大事です。
また、一度ケージに入れたら、その日はそのままそっとしておくことが大切です。なので、うさぎを入れるケージはもちろん、家に連れて帰ったらすぐにケージに入れられるように、ケージの中もあらかじめセットしておく必要があります。ケージがまだ家に準備されていない状況だと、うさぎは自分のなわばりを理解するために無駄な時間がかかり、ストレスになります。
ケージの中は最初は最低限(牧草・水・えさ箱・トイレ・ハウス)でOK。頻繁に取り換えなくていいように、牧草は多めに入れておきましょう。
ケージ内のカスタマイズをしたい場合は、後々うさぎが慣れてからで大丈夫です。
②食べ慣れたエサを与える
環境が変わる前から食べていた食事は、最低1週間は内容を変えず、同じものを食べさせましょう。ペットショップや専門店で購入する場合は、そこにいたときにうさぎが食べていたものを、あらかじめ店員さんに聞いて、購入しておく必要があります。
いきなり食事が変わってしまうと、うさぎが食べなくなってしまうこともあります。うさぎが食事をしなくなるのは、体調不良のサイン。環境が変わっても引き続きうさぎが食事できるよう、配慮することが大事です。
おうちに来てくれたことが嬉しくても、いきなりおやつを与えたりせず、最低一週間は今まで通りのものを与えるようにしましょう。その後、牧草の種類などを変更したい場合は、少しずつ新しいものを混ぜ合わせながら移行するとスムーズです。
③ケージを布で覆って覗かない
おうちへ連れて帰ったあとケージに入れたら、新たな環境になじむまでの間、布で覆ったり、囲いをしたりして、周りからの音や視界を遮ってあげるとうさぎは落ち着きます。
おむかえしたてのときは特に、可愛いうさぎの姿をつい眺めていたくなりますが、人にじっと見つめられ続けるのもうさぎにとってはストレスになります。特に、連れてきた初日はできるだけ見て見ぬふり…、エサを食べているかどうかをちらっと確認する程度にしてそっとしておきましょう。
また、子うさぎの場合は布や囲いをすることで保温することも大切です。寒い季節は特に、室温を24℃前後に保って夜間の気温低下には注意しましょう。
※布が直接ケージにかかっていると齧ってしまう場合があります。ケージの上から直接かけるのではなく、直接届かないような工夫をしましょう。周りに段ボールなどで囲いを作ってあげるのが個人的にはおすすめです。
おむかえして2~3日経ったら
うさぎをおむかえして2~3日が経過したら、やさしく小さな声で声をかけつつ、エサ交換とトイレ掃除をしましょう。
トイレのしつけができていない場合はケージの中が汚れやすいですが、まだうさぎをケージから出すのはNG。手が届く範囲で、汚れをふき取ればOKです。
体を触るのもまだ我慢。うさぎと遊びたい気持ちをぐっと堪えて、さりげなく接するようにしておいた方が、うさぎとの距離は縮まります。
おむかえして4~6日経ったら
おむかえして4~6日が経過したら、ケージの外から牧草やおやつを手渡しで与えてもOKです。
うさぎが自分から来て食べてくれたら、少し環境に慣れてくれたということ。興味を示さないこともあるかもしれませんが、体調不良のサイン(食事をしない、糞が出ない、うずくまって動かない等)がなければ大丈夫です。焦らず対応していきましょう。
体調不良のサインが見られる場合は、すぐにうさぎに詳しい動物病院へ連れていくようにしましょう。
おむかえして1週間経過!
おむかえしてから1週間が経過したら、うさぎの様子を観察し、リラックスしているようであれば、ケージから出してもOKです。
お部屋で遊ばせるための『へやんぽスペース』を用意し、うさぎにとって危険がないかをしっかりとチェックしたうえで、出してあげてください。
体を触りたい場合は、そっと背中や頭をなでてあげましょう。抱っこはもう少し待ってからの方がよいかもしれませんが、最初は座った状態でひざの上に乗せることだけ試します。基本的にうさぎは抱っこが苦手な子が多いので、無理強いするのはNGです。
徐々に環境に慣れさせるために、うさぎの体調に変化がないか注意しつつ、ゆったりした気持ちで最初の1週間はそっと見守ってあげてくださいね。
- 必要グッズはあらかじめ準備しておく
- 最低1週間は食事を変えない
- ケージを布や囲いで覆ってそっとしておく
- ケージから出さない、必要以上に見ない、体を触らない(1週間経過したら徐々に試してOK)